主要設備

給排気ダクト

一般鋼材(SS)やステンレス(SUS)などの金属は大きな構造物を製作するにあたり強度面で非常に優れていますが一方で、酸やアルカリに弱いといった欠点をもっています。 それらの利点・欠点を塩化ビニル(塩ビ)の半硬質シートもしくはフロンシートを使用することにより解消いたします。 一例として、上記の金属槽ライニングでは一般鋼材(SS)やステンレス(SUS)などで製缶されたものの内部に半軟質シートおよび硬質プレートを接着剤などでライニング(貼付溶接)いたしました。
ライニングの技術を利用することにより、金属では腐食してしまうような化学薬品を扱う場所の床をコンクリートの上から薬液にあった素材の板やプレートをライニングすることもできます。
耐食性のよい金属は存在しますが、非常に高価であったり加工性が劣る場合があるため、このライニング技術を利用することで低価格・軽量化・加工性もアップいたします。

排気フード・エリミネータ

めっき設備などでは直接タンクの縁に排気フードを取り付け効率的にガスを捕集するもので、集められたガスを排気ダクトに接続し、スクラバーなどまで伸ばすことにより処理します。当然、排気されるガスの影響を一番受ける場所のため、溶接は気体の漏れがないよう注意を払って製作しております。現場では配管や構造物が邪魔をするため追加工や修正が多々発生いたしますがそのような時には塩化ビニルの再加工性が非常に役に立ちます。

エリミネータ(気液分離装置)は,くの字型の細長い鉄板を並べたり、アルミウールやサラン網などを用いて加湿された空気から水分を分離・落下させて、送風ダクトに水滴が飛散することを防ぐ目的で製作されます。使用場所としてクーリングタワー、吸収塔、洗浄塔などに使用します。塩化ビニルの優れた加工性,耐薬品性を利用し効率的に水分を捕集できるよう製作しております。